458 会社と社員と心理的安全性

 

心理的安全性とは何か? なぜ今、これほどまでに重要なのか?

 

皆さん、こんにちは。警備事業部 部長の吉本です。

今回は、最近耳にすることが増えた「心理的安全性」について、皆さんと一緒に深く掘り下げていきたいと思います。

この言葉、皆さんはご存知でしょうか?そして、なぜ今、これほどまでに企業の成長にとって重要視されているのでしょうか?

心理的安全性とは、簡単に言えば「チームの誰もが、自分の意見や感情を安心して表明できる状態」を指します。

例えば、会議中に「こんなことを言ったら馬鹿にされるんじゃないか」「失敗したら評価が下がるんじゃないか」

といった不安を感じることなく、自由に発言したり、質問したり、時には間違いを認めたりできる環境です。

これまで、私たちは「個人の能力」や「成果」に焦点を当てがちでした。

もちろん、これらも非常に重要です。しかし、どれだけ優秀な人材を集めても、

その能力を最大限に発揮できる土壌がなければ、組織としての真価は発揮されません。

心理的安全性は、まさにその「土壌」を育む上で不可欠な要素なのです。


 

心理的安全性が低い職場のリアル

 

心理的安全性が低い職場では、どのような問題が起こるのでしょうか。想像してみてください。

  • 発言の機会損失: 「間違ったことを言ってはいけない」というプレッシャーから、良いアイデアや建設的な意見が埋もれてしまいます。
  • 問題の隠蔽: 失敗や課題が報告されず、小さな芽のうちに摘み取れたはずの問題が、手遅れになるまで放置されてしまうことがあります。
  • イノベーションの停滞: 新しい挑戦への意欲が低下し、既存のやり方からの脱却が困難になります。結果として、変化の激しい現代において、企業は競争力を失いかねません。
  • エンゲージメントの低下: 自分の意見が聞いてもらえない、認められないと感じると、社員のモチベーションは低下します。離職率の増加にもつながるでしょう。
  • ハラスメントの温床: 心理的安全性の低い環境では、ハラスメントが発生しやすい傾向にあります。なぜなら、声を上げても改善されない、あるいは報復されるかもしれないという不安から、被害者が沈黙してしまうからです。

これらは、組織の成長を阻害するだけでなく、社員一人ひとりのウェルビーイング(心身の健康と幸福)にも悪影響を及ぼします。


心理的安全性が高い職場で生まれる好循環

 

一方で、心理的安全性が高い職場では、どのようなポジティブな変化が期待できるでしょうか。

  • 活発な意見交換とイノベーションの創出: 誰もが安心して発言できるため、多様な視点やアイデアが飛び交い、画期的なイノベーションが生まれやすくなります。
  • 問題の早期発見と解決: 失敗や課題をオープンに共有できるため、問題が大きくなる前に早期に対処し、迅速な改善が可能になります。
  • 学習と成長の加速: 質問やフィードバックが活発に行われることで、個人もチームも継続的に学び、成長することができます。
  • エンゲージメントの向上と定着率の改善: 自分の意見が尊重され、貢献が認められることで、社員は仕事へのモチベーションを高め、組織への帰属意識も深まります。結果として、優秀な人材の定着にもつながります。
  • 生産性の向上: コミュニケーションが円滑になり、協力体制が強化されることで、無駄が減り、全体としての生産性が向上します。
  • ストレスの軽減とウェルビーイングの向上: 不安や恐れを感じることなく仕事に取り組めるため、社員のストレスが軽減され、心身ともに健康な状態で働くことができます。

心理的安全性の高いチームは、あたかも生命体のようにしなやかに変化に対応し、困難を乗り越え、持続的に成長していくことができるのです。


 

私たちが取り組むべきこと

 

では、具体的に私たちはどのように心理的安全性を高めていけば良いのでしょうか。いくつかポイントを挙げさせていただきます。

1. リーダーシップの発揮

まず、私たち管理職が率先して心理的安全性の重要性を理解し、その実現に向けてコミットすることが不可欠です。

  • 弱さを見せる: リーダー自身が完璧ではないことを認め、時には自分の間違いや課題をオープンにすることで、メンバーも安心して弱さを見せられるようになります。
  • 傾聴と承認: メンバーの発言に対し、真摯に耳を傾け、たとえ意見が異なっても、まずは「ありがとう」と感謝の意を示し、承認する姿勢が重要です。
  • 心理的な安全の場の提供: どんな意見でも安心して発言できるような場(会議やミーティングなど)を意識的に作り、そのルールを明確にすることが大切です。
  • 「失敗」を「学び」に変える: 失敗した人を責めるのではなく、その失敗から何を学べるかを一緒に考える文化を醸成します。

2. コミュニケーションの促進

日々のコミュニケーションの質を高めることが、心理的安全性を育む上で非常に重要です。

  • オープンな対話の奨励: 「何か困っていることはないか?」「他に意見はないか?」など、積極的に問いかけ、発言を促しましょう。
  • フィードバックの文化: ポジティブなフィードバックだけでなく、建設的なフィードバックも、相手を尊重し、成長を促す形で積極的に行いましょう。
  • 雑談の奨励: 仕事以外の雑談も、互いの人間性を理解し、信頼関係を築く上で効果的です。ランチや休憩時間など、意識的に会話の機会を作りましょう。
  • リモートワーク環境での工夫: リモートワークでは対面でのコミュニケーションが減るため、オンラインツールを活用した定期的なチェックインや、非公式な交流の場を設けることがより重要になります。

3. 多様性の尊重と包摂

異なる意見や背景を持つ人々が安心して働ける環境を整えることも、心理的安全性の基盤となります。

  • 異なる意見の歓迎: 自分とは異なる意見を、議論を深めるための貴重な材料として歓迎しましょう。
  • アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)への気づき: 誰もが無意識のうちに持っている偏見に気づき、それがコミュニケーションや意思決定に影響を与えないよう意識することが大切です。
  • インクルーシブな環境作り: 性別、年齢、国籍、価値観など、あらゆる多様性を受け入れ、誰もが自分らしくいられる環境を目指しましょう。

 

まとめ:心理的安全性は未来への投資

 

心理的安全性は、単なる「仲良しグループ」を作るためのものではありません。

むしろ、組織が変化に対応し、持続的に成長していくための最も重要な土台であり、未来への投資と捉えるべきです。

心理的安全性の高い職場では、社員一人ひとりが最大限の力を発揮し、チームとして、そして会社全体として、より大きな成果を生み出すことができます。

それは、私たち全員にとって、働きがいのある、そして生きがいを感じられる場所へと繋がっていくはずです。

私たち管理職だけでなく、全社員がこの心理的安全性の重要性を理解し、

日々の業務の中で意識的に行動していくことが、私たちの会社をさらに強く、魅力的な組織にしていくと信じています。

私も皆さんと共に、より心理的安全性の高い職場環境を築いていくために、日々努力していく所存です。

何か困ったこと、気づいたことがあれば、いつでも気軽に声をかけてください。

 

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コミュニケーションに、情熱を注ぐ。

警備のあしたに、希望を注ぐ。

 

株式会社シナジーコミュニケーションズ

警備事業部 吉本 義正 (部長)

携帯:080-2940-7139

TEL:0120-424-430

FAX:082-437-3595

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